<2015年11月13日掲載>
武蔵小金井駅南口再開発
今日は武蔵小金井駅南口の再開発の話です。
東小金井とかの人は興味なしかな?去年は大いに話題になったけど、もう組合もできたし、市政としてはあまり論点にはならないのかもしれないけど。でもこれぐらいは知っておきたいというところから・・・・。
「武蔵小金井駅の南口で再開発が進んでいることはご存知?」
「なんとなく聞いたことはあるけど・・・」
「場所は交流センターからさらに南側の木造住宅が多いところ。
あまり行かないのでイメージがないという人も多いかも。場所はここね。」
「確かに、あまり足を踏み入れないからなぁ。」
「再開発の仕組みとか詳しい話はこちらのHPを参考にして。」
「後で読もう。ところで再開発で何が問題に?」
「まずは再開発に対する補助金の話。事業計画では補助金が60億円でそのうち1/4を
小金井市が補助することとなっている。」
「つまり15億円ということだな。」
「財政が苦しいと言われる中で『特定の民間の事業に15億円も出す必要があるのか』
ということ。」
「あるの?」
「市は『固定資産税が増えるので3年で回収できる』と言っている。」
「だったらいいんじゃない?」
「これに対して、『税収効果は全然ない』という人もいる。」
「結局どうなの?南口の他の再開発ではどうだったの?」
「市は『税収が上がって回収できた』と言っているが、『それを示すデータは出せない』
という。一方市民の中には『再開発をしても固定資産税増加の効果はない』という人
もいる。」
「??議論のベースがずれててて、噛み合ってない感がひどいな。」
「その他に言われている懸念としては、
『建設費が上がって市の負担が増えていってしまうのではないか。』 とか
『床が売れなくて結局市が買わざるを得なくなるのではないかとか』
とか追加の負担を心配する声もある。」
「クマピーの意見は?」
「クマピーじゃない!(-_-メ) 計算すると税収効果はあるけど3年というのは若干大げさ
10年ぐらいじゃないかな。追加負担については行政の態度によると思うんだけど、
建設費の増加については国が100%出す制度を使いそうだし、床については
野村不動産が全部買うようだから今のところ心配ないと思うけど、ここらへんは今後
とも注視していく必要があるね。」
「ふーん。」
「あと、意見としては商業施設が増えて商店街が寂れてしまうという声もある。
これに対してはもともと小金井市民は国分寺とか武蔵野で買物をして市内で買物をして
いないので、それを引き止めるために商業施設を増やすべきという声もある。
とはいえ、どういうお店が入るかによるんだけどね。」
「もっと小金井の街が盛り上がってほしいけど、何がよいのかは難しいところだね。」
「明らかに問題なのは進め方が雑だということ。去年の8月に説明会があったんだけど、
それが市民に対する最初で最後の説明会で、質問も途中で打ち切るという進め方。
これに反発した議員や市民が『住民投票をしよう』という署名を集めてみたり。」
「特定の民間開発のために住民投票というのも違和感あるけど・・・。」
「15億円も税金使うのだから必要ということ、市からは『市民参加にそぐわない』
という言い方をしているけど、それはいかがなものかと。」
「そこまで言われると住民無視という感じでカチンとくるな。」
「他の市では都市計画を進める際には、法律で定める説明会の半年とか1年前から市民との
意見交換会を行い、徐々に浸透させていくもの。小金井市の説明会が大炎上したことは
他の市の都市計画担当者もよく知っていたな。
その方曰く『小金井市の進め方は変わっている。考え方が特殊』と。
言い方がマイルドだが要は進め方が雑で市民の理解を得ようと言う意識が少なすぎる
ということ。」
「そういう進め方を直さない限り、こういうことは繰り返えされるなぁ。。。。」
「ちなみに開発の内容について全然説明していなかったから簡単に説明して今日は終わり」
・延べ面積約11万㎡
(南口のヨーカドー、プラウド・アクウェルモール、交流センターなどを足した面積以上)
・住宅 690戸 プラウドの3倍以上
・地上27階 高さ約95m(プラウドと同じぐらい)
・総事業費 約478.5億円
・工事着手 平成29年1月
・竣工 平成32年3月