<2015年11月16日掲載>
東小金井駅北口まちづくり
今日は東小金井駅のまちづくりについてです。
東小金井駅を利用しない方はご存じないかもしれませんが、東小金井駅の北口では区画整理事業が行われています。
区画整理事業とは道路が狭く、敷地が不整形である市街地を、土地の持ち主が少しずつ土地を提供して、まちの形を整えていく事業です。
(詳しくは日野市財政白書Web版を見てみてね)
再開発と違って一気にできるわけではないので、事業期間が長期に渡ることになります。
東小金井駅の北口では平成12年から事業が始まり、概ね平成29年まで事業が行われる予定です。
(詳しくは小金井市HP)
今回はその中で市(正確には市の土地開発公社)が所有している土地のお話です。
「土地開発公社って?」
「土地開発公社とは小金井市が出資している法人です。実質的に小金井市と一心同体
ね。」 (土地開発公社についてはこちらを参照)
「電車からみると確かに空き地があるよね。」
「空き地の全部じゃないけど一部が市の土地です。平成15年度から17年度に
かけて旧国鉄跡地を19億円で取得、現在6箇所5,375㎡の土地があります。」
「ふーん。何か計画はあるの?」
「市では平成23年度から平成24年度にかけて市民を交えた計画策定員会を作って、土地利用
の案を検討しました。いくつかの案を検討した中から広場を中心として、地域センターや
ミニショップなどを配置した案を中心に進めていくことになりました。」
「そうだったんだ。」
「でも、いまのところお金がなくてこの計画を進める目処は立っていません。」
「またですか。」
「土地は土地開発公社が所有しています。土地開発公社は土地を一時的に持つだけの箱
なので、自己資金は500万円しかありません。あとは銀行からの借入でまかなっていま
す。」
「ということは?」
「まちづくり用地を買った19億円はつまり借金。年間約3200万円の利子が生じるので
これを市が補填しています。」
「市が土地を買ってはだめなの?」
「市は無目的に土地を買うわけにはいきません。具体的な計画、議会の承認が必要です。
なので計画を作ったのですが、今度はお金がないというわけ。」
「土地を売って建物のお金に充てちゃだめなの?」
「売ったらまずは借金を返さないとだめなような気がするわ。」
「買い物に行って皿を買ったけど食べ物を買うお金がなくなっておあずけみたいな
なんか切ない感じね。」
「どうしてこんな話ばかりなのかしらね。」